症例概要
- 年齢 60代
- 性別 男性
- ステージ4
- 肺転移あり
ご相談の経緯と治療経過
がん発見時はステージ2で、手術が第一選択でしたが、人工肛門になってしまうなど、QOL(生活の質)の低下が見込まれたため、ご本人さんが手術を迷っておられました。
迷っている間に、少しずつがんが広がり、肺転移を認めたため、ステージ4の診断となり、手術適応がなくなってしまったため、当院に相談に来られました。
当方としては、保険治療をまずは行っていくことが望ましいことをお伝えしましたが、抗がん剤での副作用を心配されており、治療に踏み切れない状況でした。
そのため、患者様、ご家族と相談し、副作用が少ない光免疫療法を、先行的にスタートさせて頂きました。
治療経過は概ね良好で、MRIにて腫瘍の縮小と、勢いの鎮静化がみられています。
今は落ち着いていますが、今後、保険治療も併用していく必要が出てくる可能性があるため、保険医療機関との連携も視野に入れておくことが大切だと思っています。